なんか、違う・・・

先日、とある山に行った際、ちょっと(?)と感じることに遭遇しました。

私たちが登山道のわきで風を避けて休憩している時に、6~7人のパーティーが通り過ぎていきました。荷物が大きかったのでテント泊であることは推測できました。ザックのパッキングや服装などから山岳会とかの人たちではないだろうと思いました。多分ネットを通じてのパーティーではないかと思います。パーティー全体でひとつと言った感じはなく先頭は早いがラストは遅く、パーティー全体がバラバラと言った感じでした。

このところの陽気で雪はあまり残っていませんでしたが、日陰などでは足元には溶けずに残った雪が凍りかけた状態でした。私たちはこの日一日アイゼンは装着せずに行動しましたが特に不安はありませんでした。

彼らに少し遅れて私たちも出発しましたが、少し傾斜が急な下りを進んで行ったところで一人の男性が足を痛めたらしく、顔をしかめたままそこに立っていました。そばにはメンバーが男女2人いましたが特に何をするでもなく傍観している感じでした。

他のメンバーで荷物を分担して持った方が良くないですか?荷物を担いで無理すると怪我した箇所によくないですよ。と、おせっかいかもとは思いましたが声を掛けました。すると傍観していた男性の方も、実は私も少し足を痛めまして・・・と、自分も担げそうにないとのこと。私も背骨の手術をしてまだ無理はできないので、「じゃあ、先に行っているメンバーさんに、空身で戻るように伝えます。」と先を急ぎました。

バラバラになっていた先行する人たちに追いついて状況を伝えると、リーダー(?)らしき人がしばらくして、私が行きます、と言って戻って行かれました。その後私たちが休憩しているところにその人たちが戻ってきたので様子を聞くと、ケガした人は空身で歩いてきたとのことでしたが、それからどうしたかはわかりません。

ただ、ケガした人以外の人はテン場の様子を見たりしていたので、そのままテン泊したのでしょう。これがちゃんとした山岳会などでしたら全員で荷物を分担して怪我人に付き添ってその日のうちに下山するのが当然だろうと思うので、やはりそういった集まりではないんだろうなと思った次第です。

山ではいろんな人やパーティーに出会います。登り方はそれぞれのスタイルですので自由でいいと思います。ただ、私の会のメンバーには少々窮屈でも「山は楽しいけど危険が伴うんだよ」と言う意識が最優先であることを忘れないでいてほしいと思いました。